はじめは、誰もが期待に胸をふくらませた新入社員ですが、1年もたたないうちに、複雑な人間関係や解決できない問題が出てきて、仕事をやめたいと考える人もいます。
むしろ、自分のやりたいことが明確だからこそ、今の仕事の環境が自分に合ってないと分かり、自分の望んだ方向に成長できないと、自己分析が出来ている、とも考えられます。
他人の意見に流されず、貴重な若い20代を大事にできる考えを持った優秀な人、とも言えます。
この記事では、1年で仕事を辞めたいと思っている人が知っておくべき情報をまとめていきます。
1年で仕事を辞めるのはさすがに早い?
一般的には、仕事を1年でやめるのは早い、と考える人が多いと思いますが、現実は、新卒の10人に1人は、1年以内に仕事をやめています!
一年で仕事を辞めるのは、「正しい」と一概には言えないので、二つの考え方を紹介します。
・一年で辞めるのは早すぎる
・早く辞めてもいい
一年で仕事を辞めるのが早いと思う考え方
自分の親や上司に相談すれば、このような考えが返ってくる確率が高いです。
- 「1年で辞めるなんて早い」
- 「最低でも3年勤めなければ仕事は分からない」
やる気に満ちて会社に就職しても、1年目の新卒が大きな仕事にかかわれることは少ないですね。
3年ぐらい勤めれば会社にも慣れ、やりたい仕事でバリバリ働けるようにもなり、同僚や上司と親密な関係を築くこともできます。
新卒は簡単な仕事が多く、モチベーションを保つのは難しいかもしれませんが、その先に「楽しい」と思える仕事が待っているかもしれません。
もし転職を考えた場合、やめた理由がしっかりしていないと再就職しにくくなります。
1年で辞めた社会人は、転職先でも同じことをするのではないかと思われることが多いです。
一年で仕事を辞めても早くないと思う考え
転職するのも、一つの会社で頑張るのも、人生の選択肢の一つにすぎません。
やりたくないことを我慢してまで仕事を続けるのは、貴重な20代という時間の無駄遣いになるのも事実です。
人生は一度きりなので、若いうちにいろいろなことに挑戦するのは、自身の成長につながります。
やりたいことが具体的に明確になっているのならば、自分の会社にいても成長できるかできないかは、「上司が未来の自分の姿」なので、価値があるのか考えてみましょう。
1年で仕事を辞めたくなった原因を考える
1年で仕事を辞めたくなった原因は数多くありますが、この三つの原因と理由について考えてみました。
・業種
・人間関係
・自分
業種が原因
入社のとき、希望の部署とは違ったところに配属された場合、自分のやりたくない仕事をすることになり、モチベーションが下がります。
自分に合わない部署であるなら、上司や先輩に異動願いを出すなど、自ら動いて環境を変えてみましょう。
職場が原因
辞める人の50%の人は、人間関係が原因で辞めています。
それほど、職場が合わないというのは転職の大きな原因になります。
残業が多い、土日も出勤などの待遇の悪さ、それに見合った給与が出ないこともやめる原因です。
社風が自分に合わないと息苦しさを感じ、仕事や上司との関係が悪くなります。
あまりにも待遇や給与がひどい場合は、可能なら上司に掛け合ってみましょう。
自分が原因
あまりにも仕事が大変すぎて、プレッシャーを感じ、休日にも仕事のことばかり考えてしまう人もいます。
うまくリフレッシュできないと精神が病んで、うつ病になる可能性もあります。
あまりにも体調がひどいようなら病院に行くことも考えましょう。
その他
会社に違法性があり、重大な問題がある、いわゆるブラック企業に入社してしまった場合は、すぐに転職してください。
1年で仕事を辞める前に改善できること
転職をするというのは、一つの選択肢ではありますが、デメリットもあります。
ここでは、辞める前に改善できることについて述べていきます。
社内でやること
今の仕事が自分の求めているものではなかった場合、他の部署で希望の仕事が出来ないか調べてみてください。
年の近い先輩に話を聞く
その先輩は、未来の自分の姿です。
楽しく、充実して仕事をしていれば、辞めたいという考えが変わると思います。
上司に相談するのも有効
良い会社であるならば、新入社員を大切に扱うはずですし、問題点について耳を傾けてくれるでしょう。
社外でできること
自分が、なぜ辞めたいと思ったのかを、客観的にとらえてみましょう。
紙に書いて、可視化するだけでも、頭の中がすっきりして、問題点の改善につながることがあります。
会社以外の友人と話す
会社を辞めたいといった悩みは、誰しも一度は考えるものなので、共感したり、いろんな人の意見を聞くことで、有効なアドバイスがもらえます。
転職エージェントに相談する
今の会社でいいのか、希望の会社が他にもあるのか、話を聞いてもらいましょう。
プロに任せると、思いがけない可能性や答えが返ってくることもあります。
1年で仕事を辞める前に知っておきたい現実
辞めた後に転職できるのか、やりたいことができるのか、自分の現実をしっかり見つめましょう。
理想の職場
本当にやりたい仕事は何か、自己分析し、今の会社が自分に合った理想の職場であるか客観的にとらえましょう。
やりがいを感じる仕事
今の自分の部署での仕事は、時間をかけるに値するものでしょうか。
大変な仕事でもつらいと感じずに取り組めるなら、やりがいを感じる仕事と言えます。
想像とちがうことも多い
今の会社に就職することは初めての体験になります。
会社の名前やイメージで良い会社だと判断すると、想像と違った現実に打ちのめされることが多いです。
次の転職が上手くいくか分からない
否定的にとらえることはありませんが、転職する時にマイナスイメージが付くのが現実です。
そうならないためにも、辞めるときの理由が、ただの会社への悪口にならないよう、自己分析をして、対策をする必要があります。
やめる理由が相手を納得させるものであれば、自己分析が出来ている、と相手の評価があがります。
どうしても一か月で仕事を辞める時と、決めた時にやるべきこと
これ以上仕事が続けられないと思ったとき、まずは何をすればいいのか、述べていきたいと思います。
転職先を探す
転職先は、在職中に決めるのがベスト
在職中は動けないという人は、求人情報の収集などで事前に下調べをしておきます。
転職エージェントに登録して、自分は何をしたいのか、自分に合っている会社はあるのか聞くのが、手っ取り早く簡単です。
相談に乗ってもらう
次の会社が決まらないで辞めてしまうと、その間は無収入になり、それだけでプレッシャーになってしまいますので、転職は計画的にすすめましょう。
退職の仕方はどのようにする?
- まずは会社の就業規則を確認して、決まった期日までに退職届を提出しましょう。
- また、仕事の引き継ぎがあれば、その資料も作っておきましょう。
- 上司にやめるとは言いにくいかもしれませんが、ルールにそって、社会人として最低限のマナーを守りましょう。
新卒1年で仕事を辞めたい人の情報まとめ
POINT
- 本当に今会社を辞めたいのか、客観的に自分を見つめてみる
- 退職を決断する前に、自分から動くことで何か改善できることがないか、考えてみる。
- 自己分析をして、行動を起こしてみて、それでも改善されないのならば、転職を考える
- 転職を決めたのならば、自分のやりたいことを把握し、計画的に、社会人としてのマナーを守って進める
会社をやめることは簡単ですが、その先、新しいことをするのは、大変であることを心に留めてください。
これからの自分が、どうなりたいのか、未来の自分の姿をしっかりと見定めて、後悔をしないように、正しい選択をしてください。