
「ボーナスをもらってから辞めたい」——退職を考えている人なら、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
ボーナスは年収の大きな割合を占めるため、もらい損ねると数十万円の損失になります。しかし、タイミングを間違えるとボーナスが減額されたり、支給されなかったりするリスクもあります。
この記事では、ボーナスを確実に受け取ってから退職するための具体的な戦略を解説します。
・ボーナスを確実にもらって辞めるタイミング
・支給条件の確認ポイント
・具体的なスケジュール例
ボーナスをもらってから辞める最適なタイミング

ベストタイミング:ボーナス支給日の1〜2週間後に退職届を提出
最も確実なのは、ボーナスが銀行口座に振り込まれたことを確認してから退職届を出すことです。
一般的なボーナス支給時期は以下の通りです。
- 夏のボーナス:6月下旬〜7月上旬(退職届は7月中旬がベスト)
- 冬のボーナス:12月上旬〜中旬(退職届は12月下旬がベスト)
なぜ「支給後」がいいのか
ボーナス支給前に退職届を出すと、以下のリスクがあります。
- ボーナスが減額される可能性がある
- 「支給日に在籍していること」が条件の会社では、退職予定者に支給しないケースがある
- 査定で低評価をつけられ、ボーナス額が下がる可能性がある
ボーナスの支給条件を確認しよう
就業規則・賞与規定をチェック
まず自社の就業規則や賞与規定を確認しましょう。特に以下の点に注目してください。
- 支給日在籍要件:「賞与支給日に在籍している者に支給する」という条件
- 算定期間:ボーナスの対象となる勤務期間(例:4月〜9月の勤務に対して12月支給)
- 退職予定者の取り扱い:退職届提出済みの社員に対するボーナスの規定
支給日在籍要件がある場合
「支給日に在籍している者に支給する」という規定がある会社では、ボーナス支給日より前に退職すると受け取れません。この場合、退職日をボーナス支給日以降に設定する必要があります。
退職予定者の減額規定がある場合
一部の会社では「退職届を提出した者のボーナスを減額する」という規定があります。法的にはグレーですが、就業規則に明記されている場合は争いにくいのが現実です。この場合は、退職届をボーナス受取後に出すのが得策です。
ボーナスをもらって辞める具体的なスケジュール

冬のボーナスの場合(12月支給)
| 時期 | やること |
|---|---|
| 10〜11月 | 転職活動を開始(内定をもらっておく) |
| 12月上旬 | ボーナス支給日を確認、通常通り勤務 |
| 12月中旬 | ボーナスが口座に振り込まれたことを確認 |
| 12月下旬 | 退職届を提出(退職日は1月末〜2月末) |
| 1〜2月 | 引き継ぎ+有給消化で退職 |
| 2〜3月 | 転職先に入社 |
夏のボーナスの場合(7月支給)
| 時期 | やること |
|---|---|
| 5〜6月 | 転職活動を開始 |
| 6月下旬〜7月上旬 | ボーナス振込を確認 |
| 7月中旬 | 退職届を提出(退職日は8月末〜9月末) |
| 8〜9月 | 引き継ぎ+有給消化で退職 |
ボーナスをもらって辞める際の注意点

1. 退職の意思を事前に漏らさない
ボーナス支給前に退職の意思が上司や人事に伝わると、査定に影響する可能性があります。転職活動をしていることも、同僚には話さないのが鉄則です。
2. 転職先の入社日を調整する
転職先が決まっている場合は、入社日をボーナス支給後に調整してもらいましょう。「現職のボーナス支給後に退職したい」と正直に伝えれば、多くの企業は理解してくれます。
3. 引き継ぎは誠実に行う
ボーナスをもらってすぐ辞めることに引け目を感じる必要はありません。ただし、引き継ぎはきちんと行いましょう。円満退職しておけば、退職後のトラブル防止にもなります。
4. 退職代行を使う場合はボーナス入金後に
退職代行を利用する場合も、必ずボーナスが口座に振り込まれてから依頼しましょう。退職代行に依頼してからボーナスが支給されないトラブルを防げます。
ボーナスがもらえなくても辞めるべきケース
以下のような状況では、ボーナスを待たずに退職することを検討しましょう。
- 心身の健康に深刻な影響が出ている — うつ病やパニック障害の症状がある場合
- パワハラ・セクハラが続いている — 証拠を残したうえで早急に退職
- 転職先の入社日が迫っている — 良い転職先を逃す方が損失が大きい
- ボーナス額が少額 — 数万円程度なら待つメリットが小さい
お金は大切ですが、健康やキャリアチャンスはそれ以上に貴重です。状況に応じて判断しましょう。
よくある質問
ボーナスをもらってすぐ辞めるのは非常識?
いいえ、非常識ではありません。ボーナスは過去の労働に対する対価です。算定期間中にしっかり働いた分の報酬をもらう権利があります。退職のタイミングとボーナスの受取は別の問題です。
ボーナスの返還を求められることはある?
原則として、一度支給されたボーナスの返還義務はありません。就業規則に「退職した場合はボーナスを返還する」と書かれていても、このような規定は労働基準法に反する可能性が高く、無効と判断されるケースが多いです。

まとめ:計画的にボーナスをもらってから辞めよう
ボーナスをもらってから辞めることは、あなたの正当な権利です。ポイントは以下の3つです。
- ボーナス支給日を確認し、支給後に退職届を出す
- 退職の意思は支給前に漏らさない
- 転職先の入社日をボーナス後に調整する
計画的に動けば、ボーナスも転職も両方手に入れることができます。








