
「入社してまだ1年だけど、もう辞めたい」「せっかく入った会社なのに、早すぎるかな」——入社1年目で退職を考えるのは珍しいことではありません。
実は、新卒入社した社員の約3割が3年以内に退職しています(厚生労働省データ)。その中でも1年目での退職は年々増加しています。
この記事では、入社1年目で辞めたいと感じる原因から、辞めるべきかの判断基準、退職・転職の具体的な方法まで解説します。
・1年目で辞めたくなる原因と判断基準
・辞めるメリット・デメリット
・第二新卒の転職成功戦略
入社1年目で辞めたくなる5つの原因

1. 入社前のイメージとのギャップ
「思っていた仕事と違った」は最も多い退職理由です。求人票や面接では良い面しか見えず、入社後に現実を知ってショックを受けるケースは非常に多いです。
2. 職場の人間関係
配属先の先輩や上司との相性が悪い、同期がいなくて孤立している、社内のコミュニケーション文化に馴染めない…人間関係の問題は1年目に特に深刻です。
3. 教育体制の不備
研修がほとんどない、OJTと言いつつ放置される、質問しても「見て覚えて」と言われる…教育体制が整っていない会社では、成長実感が得られず不安になります。
4. 長時間労働・サービス残業
入社前は「残業少なめ」と聞いていたのに、実際は毎日22時まで…労働条件の乖離は大きな不満につながります。
5. やりたいことが別に見つかった
働き始めてから「本当にやりたいこと」が見えてきたケースもあります。これはポジティブな退職理由であり、甘えではありません。
入社1年目で辞めるメリット・デメリット
メリット
- 若さが最大の武器 — 第二新卒として転職市場で需要が高い
- キャリアの軌道修正が早い — 合わない仕事を長く続けるより早期に方向転換できる
- 精神的なダメージが少ない — 我慢し続けてメンタルを壊すリスクを回避
- 未経験の業界・職種にチャレンジしやすい — 年齢が若いほど可能性が広い
デメリット
- 転職面接で理由を聞かれる — 1年で辞めた理由の説明が必要
- スキルや実績が少ない — アピールポイントが限られる
- 「すぐ辞める人」と思われるリスク — 次の会社でも早期退職を心配される
- 失業保険がもらえない可能性 — 雇用保険の加入期間が12ヶ月未満だと受給不可
辞めるべきか判断するチェックリスト
以下の項目に3つ以上当てはまるなら、退職を真剣に検討しましょう。
- 毎朝、会社に行くのが本当に苦痛
- 日曜の夜から月曜の朝が憂鬱でたまらない
- 体調不良(不眠・頭痛・胃痛)が続いている
- 仕事内容に全く興味が持てない
- 3ヶ月後の自分が今と変わっているイメージが持てない
- 信頼できる先輩や上司がいない
- 労働条件(残業・休日)が求人票と大きく異なる
- パワハラやいじめがある
入社1年目で辞める場合の転職戦略

第二新卒向け転職エージェントを使う
入社1〜3年以内の転職は「第二新卒」として扱われます。第二新卒に特化した転職エージェントなら、経験が浅くても紹介してもらえる求人が豊富です。
退職理由はポジティブに変換する
面接で「なぜ1年で辞めたのか」は必ず聞かれます。ネガティブな理由をそのまま伝えるのではなく、ポジティブに変換しましょう。
- 「仕事が合わなかった」→「自分の強みを活かせる仕事がしたいと思った」
- 「人間関係が悪かった」→「チームワークを大切にする環境で働きたい」
- 「残業が多かった」→「効率的に成果を出す働き方を実現したい」
在職中に転職活動をする
可能であれば、辞める前に転職先を決めましょう。1年目での退職は経済的な余裕がないことが多いため、収入が途切れない方が安心です。
退職の切り出し方
直属の上司にまず伝える
退職の意思は直属の上司に最初に伝えるのがマナーです。いきなり人事部に行ったり、同僚に先に話したりするのは避けましょう。
退職理由の伝え方
「一身上の都合」で十分です。詳しい理由を話す義務はありません。ただし、聞かれた場合は「キャリアの方向性を見直したい」など前向きな理由を用意しておきましょう。
切り出せない場合は退職代行
入社1年目は上司との関係も浅く、退職を切り出しにくいものです。「怒られるのでは」「呆れられるのでは」という不安がある場合は、退職代行サービスを利用する方法もあります。

入社1年目で辞めた人のその後

成功例:IT業界に転職して年収アップ
メーカーの営業職を10ヶ月で退職し、未経験からIT企業のマーケティング職に転職。元々興味があった分野で、年収も50万円アップ。「あの時辞めて本当に良かった」と語っています。
成功例:公務員から民間へ
地方公務員を1年で退職し、ベンチャー企業の企画職に転職。裁量が大きく成長スピードが速い環境で、充実した毎日を送っています。
まとめ:1年目の退職は「終わり」ではなく「始まり」
入社1年目で辞めることは、キャリアの終わりではなく、新しいスタートです。20代は転職市場で最も価値がある時期。合わない環境で消耗するよりも、早めに軌道修正する方が長期的には賢い選択です。
「辞めたい」と思ったら、まずは冷静に状況を分析し、転職エージェントに相談してみてください。あなたに合った環境は必ず見つかります。








