衝撃の最終話で話題を呼んだ新世紀エヴァンゲリオン。
「あめでとう」「ありがとう」言葉の意味や、この作品の魅力について解説していきます。
・最終話の考察
・作品の見どころを知りたい
・あらすじや、声優をおさらいしたい
このような疑問を解決できます。
特に最終話については記事の最後に熱く語っているので、そこだけを知りたい方は、目次から飛んでみて下さいね。
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新世紀エヴァンゲリオンの最終話「おめでとう」までの超簡単にまとめたあらすじ
次に新世紀エヴァンゲリオンのあらすじと、おすすめポイントを紹介します。
まず最初にあらすじです。
新世紀エヴァンゲリオンは 大3新東京市に襲来する謎の敵、 使徒と戦う少年少女たちを描いた SFアニメ作品です。
主人公である 碇シンジは別居していた父、 碇ゲンドウに呼び出され、 大3新東京市に襲来する正体不明の怪物「使徒」と戦うために作られた汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン(以下、EVA)に乗って戦うよう命じられます。
ただの14歳の少年でしかない碇シンジはいきなり「巨大ロボットに乗って怪物と戦え」なんていわれても、首を縦に振ることはできません。
父の命令を断って帰ろうとした矢先、 ベッドに乗せられた傷だらけの少女、 綾波レイが運び込まれてきます。
ゲンドウは、シンジがEVAに乗らないのならばレイが乗り込んで使徒と戦うよう命令を出します。
その様子を見た碇シンジは「僕がEVAに乗る」と覚悟を決め、使徒との戦いに身を投じていくのです。
新世紀エヴァンゲリオンの最終話の「おめでとう」を考察するための作中のポイント
新世紀エヴァンゲリオンの最終話の「おめでとう」に向かって考察するべきポイントは
・魅力的なキャラクター
・複雑な世界観
一つずつ解説します。
理不尽に抗う主人公
主人公である碇シンジの境遇について紹介します。
シンジは幼少期に母を亡くし、父からは捨てられ、施設に預けられて育ちました。
家族の絆や愛情を強烈に求めており、それゆえに他人と傷つけあうことを恐れナイーブで内向的な性格をしています。
そんな彼のもとに、父から命令という形で国連直属の非公開組織、特務機関NERV(ネルフ)に来るよう通達が届きます。
NERVで父ゲンドウと再会し、話したいことがたくさんあるんだ、と話しかけますが、ゲンドウはそれらを無視して「EVAに乗れ」とだけ伝えます。
碇シンジという少年の境遇はこれまで、周りに勝手に重要なことを決められ、自分は決断する間もなく解答を求められてきました。
弱冠14歳の少年でしかないシンジにはどうすることもできず、ただ状況に流されていくことしかできないのです。
そのような状況で傷だらけの綾波レイに出会いEVAに乗ることを決めたのは、作中でも数少ない 「シンジ自身が自分の進む道を決断した」熱いシーンでもあります。
新世紀エヴァンゲリオンは最後まで理不尽な状況に翻弄され葛藤の中で藻掻く普通の少年を描いた、等身大の物語ともいえるでしょう。
魅力的なキャラクター
メインヒロインの一角である 綾波レイは無口で感情表現に乏しい一方で、碇シンジとゲンドウを仲直りさせようと食事会を企画するというような健気な一面を見せます。
そしてもう一人のヒロインである アスカは自信家でプライドが高く、一方で精神的に不安定で脆い一面があったりと、今でいう クーデレや ツンデレといった特徴の元になったような魅力的で個性的なキャラクターが数多く登場します。
本作ではそれぞれのキャラクターが問題を抱え、悩み、葛藤し、決断を迫られるシーンが数多く存在します。
なぜその決断に至ったかという キャラクターの内面を繊細に描いており、視聴する側の没入感が高いのもエヴァの魅力の一つです。
複雑な世界観
新世紀エヴァンゲリオンは主人公の碇シンジを中心とした人類と使徒との戦いを描いた群像劇でもあります。
作中でなぜ使徒と戦っているのか、なぜ14歳の子供が戦わなくてはならないのかといった理由は明示されておらず、重要な設定は視聴者の想像で補っていく必要があります。
この部分のように読者に委ねる発想は最終話の「おめでとう」のシーンそのものです。
1996年にTV版の放送が終了しましたが、いまだに物語の真相は公式からの発表はされておりません。
それゆえファン同士の意見交換が今なお盛んにおこなわれており、ディープに物語を掘り下げていきたいという人にはぜひオススメしたい作品です。
新世紀エヴァンゲリオンを見る前におさらいしたい最高な声優、主題歌
新世紀エヴァンゲリオンの声優や主題歌をおさらいしましょう。
新世紀エヴァンゲリオンの声優
・ 碇シンジ
緒方 恵美さん
代表作品
「球磨川禊@めだかボックス アブノーマル」
「武藤遊戯@遊☆戯☆王」
・ 碇ゲンドウ
立木 文彦さん
代表作品
「ムロン・ムロン@∀ガンダム」
「アルバート・ウェスカー(日本語吹き替え)@バイオハザードシリーズ」
・ 綾波レイ
林原 めぐみさん
代表作品
「ムサシ@ポケットモンスター」
「リナ=インバース@スレイヤーズ」
・ 惣流(式波)・アスカ・ラングレー
宮村 優子さん
代表作品
「井上律子@エルフを狩るモノたち」
「遠山和葉@名探偵コナン」
新世紀エヴァンゲリオンの主題歌
オープニング
・ 残酷な天使のテーゼ
歌:高橋洋子
作詞:及川眠子 / 作曲:佐藤英敏 / 編曲:大森俊之
エンディング
・ FLY ME TO THE MOON
歌:CLAIRE
作詞作曲:Bart Howard / 編曲:Toshiyuki Ohmori
新世紀エヴァンゲリオンの最終話の「おめでとう」を知りたくて改めて見直した感想
時代を超えて愛されるSF超大作。
改めて見直しましたが、やはり何度見てもいいものです。
粗製乱造が流行る昨今の風潮に反した重厚な世界観や、どこか暗い悲しみを背負ったキャラクター達は視聴に大量のカロリー(精神的エネルギー?)を消費できるので大満足です。
作中で詳しく語られない設定群に思いをはせたり、他の人が考えた考察を呼んでなるほどな、と思ったり。ディープに楽しむためにはまずアニメを見なくては始まりません。
1995年から始まったTVシリーズから2020年公開予定の新劇場版最新作まで続く、大変息の長いコンテンツだけあって、作品すべて掘り下げようとするとすさまじい資料の量に圧倒されます。
考察に当たって実在する聖書などの作品外の文献の知識が必要な場面があったり、深堀していくと嫌でも自分が賢くなっていく気がしますね。
個人的に好きなくだりは当時規制の緩かったころに放映されたTVシリーズのアスカに関係する描写ですね。
アスカが精神崩壊に至るまでの生々しく衝撃的な演出は、今やったら確実に各所から怒られるだろうな、というようなスレスレ感が味わえます。
新劇場版の制作に当たって設定が刷新され、アスカの姓が惣流から式波に変わったのもTVシリーズのアスカとは設定の違う別人なんだぞって主張が見られたりして、時代を感じることができますね。
新劇場版の式波姓のアスカは、TVシリーズと違って生々しい設定が削られています。
新世紀エヴァンゲリオンの最終話の「おめでとう」の意味とは?
アニメシリーズは全26話で完結しますが、中でも最終話でのセリフは多くの視聴者に衝撃を与えました。現在もファンの間で考察が繰り広げられています。
最終話のネタバレ
今までの戦闘シーンがなくなり、最終話直前の25話から突然シンジの内面の描写が始まります。今まで関わった人たちに対する気持ちや自分の行いに対して心の葛藤が描かれます。
25話に続き26話もシンジの心の中が描かれています。シンジの迷いに対してこれまでシンジと関わったキャラクターたちが励ましていきます。
そして最終的に自己否定の強かったシンジは「僕はここにいたい、僕はここにいていいんだ」と初めて自分自身で自分の存在を認めることができました。
その瞬間、暗闇に亀裂が走って美しい外の世界が広がり、シンジの周りにレイやアスカたちの姿が現れました。 全員拍手をしながら順番に「おめでとう」とシンジを祝福し、それに対してシンジも「ありがとう」と返事をします。
最後に「父に、ありがとう」「母に、さようなら」「そして、全ての子供たち(チルドレン)におめでとう」というテロップが流れて物語は幕を閉じます。
「おめでとう」の意味
さて、新世紀エヴァンゲリオン史上最大の謎を残したこのセリフですが、 実は現在もこのセリフの本当の意味は明かされていません。
庵野監督もあるインタビューで 「ラストの核心については死ぬまで言わない」とも捉えられるコメントを残しているので、本当の意味を知れる可能性はゼロに近いでしょう。
しかしそのおかげで多くの考察が生まれました。
中でも特に物語の内容から考えられる説は 「今まで自分を否定し続けていたシンジがようやく自分のことを認められるようになり、それに対して皆が祝福した」という説です。
しかしあまりにも急な展開で、さらにこのシーンに至るまで、普通アニメでは映されないはずの絵コンテや台本など、最終話だけで多くの衝撃が詰まっており、視聴者を混乱させました。
なぜこのような結末に?
この作品の監督である庵野秀明は当時のアニメ業界に危機感を抱いていました。
「このままではアニメ業界が衰退していくだけなのはないだろうか」と不安に思っており、その原因はファン、いわゆるオタクにあると思っていました。
「アニメはオタクの楽しむものだ」という世間のイメージのせいで、オタクと思われたくない人々が敬遠していると考えた監督は、 最終話であえてファンであるオタクを裏切る形を取ろうとしたといわれています。
その結果が今もなお謎に包まれているこの結末です
アニメをもっと広い世界で受け入れてほしい、アニメに依存しているものはシンジのように殻を破って外の世界にも興味を持ってほしいと二つの思いが込められていたのかもしれません。
新世紀エヴァンゲリオンの最終話の「おめでとう」の意味をしるための情報まとめ
最後にもう一度新世紀エヴァンゲリオンの動画を無料でみる情報をまとめると
・苦悩し、傷つきながら戦うキャラクターが見たい
・シリアスで重厚な世界観の作品を見たい
・考察などディープに物語を楽しみたい
特に考察をしてみたい人は、まず入門としてアニメや映画から入るのがおすすめです!
エヴァは不朽の名作ですので、暇なときに見て物思いにふけて下さい。